2025年7月14日月曜日

【初心者向け】Windowsでプログラムを自動実行する方法|タスクスケジューラーの使い方

【初心者向け】Windowsでプログラムを自動実行する方法|タスクスケジューラーの使い方を画像付きで解説

✅この記事でわかること

  • Windowsタスクスケジューラーの使い方がわかる
  • .batファイルなどのプログラムを自動実行する設定方法
  • 実際に使える自動化の活用例
  • よくあるエラーや質問への対応方法

はじめに|「クリックしないと動かない」を自動化しよう

前回の記事で、指定フォルダ内のファイルを一括削除するバッチファイル(.bat)を紹介しました。
👉バッチファイルの作り方と使い方はこちら

ただ、実行するたびに手動でファイルをクリックするのは面倒ですよね。

✅「毎日決まった時間に自動で実行したい」
✅「PC起動時に自動でプログラムを動かしたい」

そんな悩みを解決してくれるのが、Windows標準の「タスクスケジューラー」です。
本記事では、初心者の方でも迷わず設定できるよう、画像付きでわかりやすく手順を解説します!

タスクスケジューラーとは?

▶Windowsに標準搭載された自動化ツール

タスクスケジューラー(Task Scheduler)とは、指定した時間や条件で、プログラムやスクリプトを自動で実行してくれるツールです。

たとえば…

  • 毎日朝9時にバッチファイルを実行
  • パソコン起動時にアプリを開く
  • 特定の曜日にバックアップ処理を行う

タスクスケジューラーの設定手順(画像付きで解説)

それでは早速タスクスケジューラの設定してみましょう

ステップ1:タスクスケジューラーを起動する

まずはタスクスケジューラを探してみましょう!

  1. Windowsのスタートメニューを開く
  2. 「タスクスケジューラー」と入力して検索
  3. 結果からタスクスケジューラーを起動
タスクスケジューラーを検索する

ステップ2:新しいタスクを作成する

次にタスク(自動でやってほしいこと)をつくりましょう!

  1. 「タスクの作成」をクリック
  2. タスク名を入力(例:AUTODELETE)
タスクの作成画面

名前の欄にタスク名を入れます。今回はAUTODELETEとします。

ステップ3:トリガー(実行条件)を設定する

次にいつタスクを実行するのか設定しましょう!

「毎日」「午前9時」など好きなタイミングを指定します。

まずトリガーのタブを選択します。

タスクのトリガー設定画面

次に頻度、実行時刻を入力します。入力出来たらOK押します。


ステップ4:操作(実行内容)を設定する

次にどのようなタスクを実行してもらうのか設定しましょう!

「プログラムの開始」を選択し、プログラム/SCRIPTの欄に対象の.batファイルのパスを指定します。(例:C:\script\delete.bat)。

操作としてバッチファイルを指定する画面

ステップ5:設定を確認して完了

すべての内容を確認して「完了」をクリックすれば設定は終了です。

実行時の画面

タスクスケジューラの設定が終わり、12:42になると以下の画面が出てきます

なんと自動でdelete.batが動き出し、コマンドプロンプトの画面が出てきました!

フォルダ名を確認した上でYを入れると削除されます!

実際の活用例(初心者でもできる!)

自動化内容 説明
バッチで不要ファイルを毎日削除 毎朝定時に実行してフォルダを整理
メモ帳を毎日開いて日記を書く 習慣化の第一歩に
スタートアップ音楽再生 朝の気分UPに、好きな曲を自動再生
定期的なバックアップスクリプト 週1でデータ保護も自動でOK

よくある質問(FAQ)

Q1:PCの電源がオフでも実行されますか?

A:いいえ、実行されません。スリープやシャットダウン状態ではタスクは動きません。
「ログオン時」や「起動時」をトリガーに設定しましょう。

Q2:作成したタスクを編集・削除できますか?

A:はい、できます。タスクライブラリから対象タスクを右クリックして「編集」または「削除」を選びます。

まとめ|タスクスケジューラーで日々の手間をゼロに!

Windowsタスクスケジューラーを使えば、バッチファイルやアプリの自動実行が簡単にできます。
また、自動化する事で手作業がなくなりでべそさんのように必要だったファイルを消してしまうといったことも回避できます。
初心者の方も、まずは1つ自動化にチャレンジしましょう!

2025年7月3日木曜日

【初心者向け】バッチファイルで不要なファイルを自動削除する方法

【初心者向け】バッチファイルで不要なファイルを自動削除する方法【Windows対応・安全設計】

先日でべそさんが動画編集中に誤ってピークファイルを消したようです。ある程度溜まってから手動から消していたそうで、人為的なミスだったようです。

こんな時、「不要なフォルダ内のファイルを自動で削除できたらいいな…」と思った方もいるかと思います。

そんな時、batファイルというプログラムを作ればフォルダ内のファイルを自動で削除できます。

この記事では、初心者でも簡単に自動でファイルを削除するプログラムを作る方法を教えます!

⚠️最初にお読みください|自動削除は便利ですが危険もあります

この記事で紹介する内容は、フォルダ内のファイルを自動で削除する方法です。

一度削除されたファイルは、復元が難しい可能性があります。必ず以下の点を守ってください。

  • 📦 大切なデータは削除前にバックアップを取りましょう
  • 🧪 必ずテスト用フォルダで動作確認してから本番に使いましょう
  • ❗ 誤ったフォルダを指定すると、重要なデータが消えてしまう危険があります

✅この記事でわかること

  • バッチファイル(.bat)を使って、フォルダ内の不要ファイルを自動で削除する方法
  • 特定の拡張子だけを削除する応用テクニック
  • 削除処理を誤って実行しないための安全な設計

🎒準備するもの

  • Windowsパソコン(Windows 10 または 11)
  • 不要ファイルが入っているテスト用フォルダ(例:C:\TESTT)

📝ステップ1|メモ帳でバッチファイルを作成しよう

まずは「削除プログラム」のもとになるファイルを作成します。

  1. メモ帳を開きましょう
    「スタート」→「メモ帳」と検索して開きます。
  2. 以下のコードをコピーして貼り付けてください。

✅ 基本の削除コード(サブフォルダは含みません)

@echo off
chcp 65001 >nul
setlocal

:: フォルダのパスを指定(例:C:\TESTT)
set "targetPath=C:\TESTT"

echo ============================================
echo ※以下のフォルダ内のファイルを削除します※
echo %targetPath%
echo ============================================

echo 続行しますか? (Y/N)
choice /c YN /n /m "選択してください: "
if errorlevel 2 goto :eof

echo ファイルを削除中...

:: サブフォルダを含めずに削除
forfiles /p "%targetPath%" /m *.* /c "cmd /c del /f @path"

echo ファイルの削除が完了しました。
pause

🔄 応用編|特定のファイルだけ削除したいとき

forfiles /p "%targetPath%" /m *.tmp /c "cmd /c del /f @path"

💡補足:
targetPathの値は自分の削除したいフォルダのパスに変更してください。フォルダ名にスペースが含まれていてもダブルクォーテーションで囲まれているので問題ありません。

💾ステップ2|バッチファイルとして保存する

メモ帳のメニューから「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。

  • ファイル名を delete.bat にします(拡張子 .bat を忘れずに)
  • 「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にして保存
  

🧪ステップ3|動作確認を行う

テスト用のフォルダ(例:C:\TESTT)に削除してもいいファイルをいくつか入れます。

  実行前のフォルダの様子

作成した delete.bat を右クリック →「管理者として実行」(推奨)します。

実行直後の画面

「Y」を入力すると削除が始まります。

  

実行するとフォルダの中身は全て削除されています!

  実行後のフォルダの様子

🔄 応用編|特定のファイルだけ削除したいとき

例:.tmpファイルだけ削除したい場合

forfiles /p "%targetPath%" /m *.tmp /c "cmd /c del /f @path"

他にも .log.bak など、拡張子ごとに分けて削除することができます。

💡さらに便利に|定期実行したい場合

Windowsの「タスクスケジューラ」を使えば、作成した .bat ファイルを毎週・毎日など自動で実行できます。

⚠ タスクスケジューラの設定は別記事で詳しく解説予定です。

✅まとめ|バッチファイルでPCの整理を自動化しよう

バッチファイルを使えば、クリック1つでフォルダの整理が可能です。ただし、削除系の処理には常に注意が必要です。

以下のポイントを守って、便利に・安全に使いましょう!

  • 🔄 テスト環境で必ず動作確認
  • 💾 重要ファイルはバックアップを取る
  • ✅ フォルダ指定は間違いなく慎重に

📝補足・注意

この記事の内容は自己責任で使用してください。万が一データ損失が発生しても、筆者・当サイトでは責任を負いかねます。