ある日、スーパーの店内を物色していたら
「おつまみアラカルト」なるものが売られていた
肉団子、焼売、叉焼、フライドポテト、串カツ
これらが弁当のワンコーナーのように少量ずつ入ったセットだ
自分は酒が飲めないがご飯のおかずにもなりそうだ、と判断し購入した
で、家に帰って食べたのだが、他のおかずもあった為か
串カツだけ残った状態でご飯が尽きてしまった
単体で食べても良かったのだが、そこで妙案が浮かぶ
「これを明日の昼食に取っておいてカツ丼にしよう」
翌日、さっそく冷蔵庫に保管していた串カツと玉ねぎを取り出す
鍋に火をつけ白だしと醤油、水を加え煮立たせタレを作る
その間に玉ねぎを繊維に逆らって薄切りに刻んで鍋に入れる
これまでの経験上、総菜で売られるカツは総じて肉がソフトだ
なので繊維に沿って切ると玉ねぎの食感が勝ちすぎてしまうのでは、という判断だ
そして玉ねぎに火が通る間に丼にご飯をよそう
猫舌なので早めによそって粗熱を取り除く
長年自炊して染み付いたルーティーンだ
そうこうしているうちに玉ねぎが透き通ってきたので
串カツを入れて卵で閉じて完成だ
串カツを串から外し包丁を入れ
串にうたれたオニオンフライだった
結果自分は玉ねぎまみれの卵とじ丼で昼食を済ますのだった